「切腹」福岡アジアフィルムフェスティバル2024
連携企画：傑作日本映画選

1962年製作／133分／日本
劇場公開日：1962年9月16日
画像提供：福岡市総合図書館

観覧料（当日券のみ・各回上映の1時間前から販売）※フリーパスはご利用いただけません
大人＝500円／大学生・高校生=400円／中学生・小学生=300円／福岡市在住の65歳以上の方・「わたすクラブ」会員=250円（要証明書・会員証原本提示）／障がい者の方および介護者の方1名=無料（要証明書提示）

「光（ひかり）」

監督：クイック・シオチュアン
2018年制作／88分／マレーシア
原題：Guang

光とともに弾ける瑞々しい音。実話に基づく感動作

「村と爆弾」 デジタルリマスター版九州初上映

監督：ワン・トン（王童）
1987年製作／98分／台湾
原題：稻草人 Strawman
配給：オリオフィルムズ

★第24回金馬奨最優秀長編作品賞、最優秀監督賞、最優秀オリジナル脚本賞受賞
★第32回アジア太平洋映画祭最優秀作品賞、最優秀助演男優賞受賞

台湾ニューシネマをけん引したワン・トン監督による「台湾近代史3部作」の第1作。日本による植民地政策下で理不尽な境遇に置かれた農民たちの生きざまを、田んぼに立つ案山子の視点からユーモアたっぷりに描き出す。

「赤い糸　輪廻のひみつ」

2021年製作／128分／台湾
監督：ギデンズ・コー
原題：月老 Till We Meet Again
配給：台湾映画社、台湾映画同好会
(C)2023 MACHI XCELSIOR STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED.

「怪怪怪怪物！」「あの頃、君を追いかけた」のギデンズ・コー監督が、台湾の人々にとって身近な神様である「月老（ユエラオ）」と輪廻転生をモチーフに描いた純愛ファンタジー。

「歩いて見た世界　ブルース・チャトウィンの足跡」

監督：ヴェルナー・ヘルツォーク
2019年製作／85分／イギリス・スコットランド・フランス合作
原題：Nomad: In the Footsteps of Bruce Chatwin
配給：サニーフィルム

彗星のように現れこの世を去っていったイギリス人作家ブルース・チャトウィン（1940-1989）。
『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』は、彼の没後30年に、生前チャトウィンと親交を結んだ巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが制作したドキュメンタリーである。ヘルツォーク監督は、パタゴニアや中央オーストラリアのアボリジニの地など、チャトウィンが歩いた道を自らも辿り、チャトウィンが魅了された「ノマディズム/放浪」という、人間の存在の根底にある大きな概念を探究する旅に出る。

「ウス(우수)」

監督：オ・セヒョン
2021年製作／79分／韓国
原題：우수

プサン国際映画祭2021韓国パノラマ/全州映画祭2021韓国パノラマ/ソウル独立映画祭2021出品作、オ・セヒョン監督第2作。オ監督は、ソウル出身。ヨンセ大学校でチャン・リュル(張律)監督に師事し、『慶州』(2014)『春の夢』(2016)『群山:鵞鳥を詠う』(2018)『福岡』(2019)『柳川』(2021)などチャン・リュル監督作品において主要ス タッフとして活躍してきた。
『春の夢』から『柳川』に至るまでカメオ出演している。本作は『福岡』で主演を務めたユン・ジェムン、『慶州 』出演のキム・テフンが出演するヒューマンドラマで、知人の男の死と周辺の人々の苦悩と葛藤を描く。

「ウソトホント」

監督：柴口勲
2022年製作／82分／日本
配給：灯台守・柴口組

自主制作のミュージカル青春劇「隣人のゆくえ　あの夏の歌声」で注目されたものの、2022年に急逝した柴口勲監督の遺作。ままならない時代に生きる若者たちの怒りや社会への警笛などを、再び独自のミュージカル仕立てで描いた。

「無言の丘」 デジタルリマスター版九州初上映

1992年製作／175分／台湾
監督：ワン・トン（王童）
原題：無言的山丘 Hill of No Return
配給：オリオフィルムズ

第29回金馬奨最優秀長編映画賞、監督賞他6部門受賞
第1回上海国際映画祭最優秀作品賞、第6回シンガポール国際映画祭主演女優賞他受賞

台湾ニューシネマをけん引したワン・トン監督による「台湾近代史3部作」の第3作。日本統治時代の台湾を舞台に、日本の経営する金鉱山での台湾人労働者の生活を、貧しい鉱夫の兄弟の視点からリアルに描き出す。

「プアン／友だちと呼ばせて」

2021年製作／128分／PG12／タイ
原題または英題：One for the Road
配給：ギャガ
(C)2021 Jet Tone Contents inc. All Rights Reserved.

「バッド・ジーニアス　危険な天才たち」で注目を集めたタイのバズ・プーンピリヤ監督が、余命宣告を受けた男と親友の旅を描いた人間ドラマ。

「写真のはざまで−若山多美男のレンズ」日本初上映

監督：シンディ－・望月（Cindy Mochizuki）
2024年／カナダ・アメリカ／71分
（C）2024 - All Rights Reserved

『写真のはざまでー若山多美男のレンズ』は、カナダ、ブリティッシュコロンビア州生まれの写真家である若山多美男のアーティスティックな人生の旅を描いたドキュメンタリー作品。

「店を見る」

作者：チュンリン・ジョリーン・モク
製作年/2015
製作国/香港
上映時間/ビデオ（14分24秒)

川端商店街の16店舗を撮影した映像作品。各店舗のシャッターを開けるシーンから始まり、それぞれの店の店主や従業員、その営業中の様子を紹介する。ナレーションは、本作最後に登場する衣料品店の小学生の息子が務め、どこにでもありそうな店舗の日常を淡々と描きながら、それぞれの店舗や関わる人々の物語を想起させる温かみのある一点。

「Stop it!」

作者：ムン・キョンウォン
製作年/2005
製作国/韓国
上映時間/ビデオ（14分）

2005年、作者が福岡アジア美術館の美術作家招へい事業に参加し、福岡で滞在制作中に、出演者を募り、天神地下街や川端商店街で撮影した作品。買いたいもの、欲しいものを頭に思い浮かべながら街中を歩く人々の姿を、実写にドローイングによるアニメーションを重ねて映像化した。
人の動きや時間の流れを瞬間的に止めて、街と人、人と人の関係性を表している。

「みんな知り合い」

作者：プッティポン・アルーンペン
製作年/2007
製作国/タイ
上映時間/ビデオ（57分）

作者は、バンコク在住の映像作家。本作は、作者が当館のレジデンス・プログラム（2007年）で福岡滞在中に制作したもの。
出演者が自分の知り合いを紹介していくことにより、福岡の人と人との出会いやつながりを映し出し、そこで語られる飾り気のない言葉とともに、福岡の街の姿とその魅力や文化的多様性を探求しようとしたもの。
福岡に暮らし、様々な仕事をしている37人が出演した。

「The Song of Souls」日本初上映

監督：Sai Naw Kham
2023制作/71分/ミャンマー

全編シャン語による民族の歌と人々の生。
Shefield doc fest　ユース審査員賞、Festival Film Dokumenter(ジョクジャカルタ)最優秀海外長編ドキュメンタリー賞。　
台北国際ドキュメンタリー映画祭でアジアンビジョンコンペスペシャルメンション。
シャン州出身、現在も在住のSai Nam Khamによる 全編シャン語による土地の歌と音楽、人々の暮らしが美しい映像で綴られるドキュメンタリー。

「春のティータイム」

原題：Tea Time in Spring
作者 ワーヌ
Artist Wah Nu
制作年 2003-04
素材/技法 ビデオ（12分）
国名 ミャンマー

本作は、作者が初めて制作した映像作品であるとともに、ミャンマーのビデオアートとしても最初期の作品。空想にふける少女の内面を、壁をはう蟻で象徴させる。漠然とした空想から少女を現実の世界へ引き戻すかのように、電車とその音が挿入される。空想と現実の世界が、単調なイメージで繰り返されるミャンマービデオアート初期の実験的な作品。　

「ページをめくる間に」

Title：Between the Pages
作者 ティーモーナイン
Artist The Maw Naing
制作年 2011
素材/技法 ビデオ（7分34秒）
国名：ミャンマー

ミャンマー、ヤンゴンの製本工場で働く女性たちを撮った短編映像。
単調な作業を繰り返して「ページをめくる間に」交わされる、映画や友人関係についてのたわいもないおしゃべりをする姿が淡々と映し出される。悪条件でも働くしかない、ひとつのサイクルのコマのように生活を送る女性たちだが、作者は会話を丹念に追うことで人生の多様な層に迫ろうとする。ささいなしぐさや言葉をていねいに汲み取り、感情を抑えた美しい映像作品。